第9回 モラル向上委員会

某証券会社の元社員がインサイダー取引をしていたというニュースが流れました。
少し前の某放送局の元社員のニュースもそうですし、判断を行う当事者(=経営者)がインサイダー取引に関わっていたという話もありました。
この手のニュースを聞くと、人間の弱さや愚かさに改めて気づかされ、落ち込んでしまいます。
インサイダー取引は法律違反であり、法律の遵守は疑う余地もなく当たり前の話なのですが、その当たり前が守られない現実と、自分の食事に自ら砂をまくような行為の多さに落ち込んでしまいます。

証券業界の人間がインサイダー取引を行う事を他の業界に置き換えてみると、
「漁師さんが産業廃棄物処理の闇アルバイトを請け負って漁場に廃棄する」
「パチンコ店の店長が休みの日に自分で設定した出る台を打つ」
「保険業界の人が保険金詐欺を行う」
さらに、当社に置き換えてみると、
「著作権保護技術を手がけるサイファー・テックが他社のソフトウェアを不正コピーで使う」
合法かどうかや程度の差はあれど、自らの食事に砂をまくという点では、こんな所でしょうか。

監視・処罰の仕組みは引き続き強化すべきでしょうが、どれだけ厳重なシステムやルールを設けてもこの手の行為をゼロには出来ないと言わざるを得ません。
モラルを持たぬまま大人になってしまいがちな現代に於いては、システムやルール以前の、モラル・倫理観というような面での人間成長に企業としても社会としても、努力と投資を続けねばならない時が来ているのではないでしょうか。

サイファー・テックでは採用時の判断として、倫理観や誠実さを最優先します。
学歴や職歴や業務遂行能力よりも上位に位置付けます。
入社後もモラル向上に向けてどうすれば良いかを全員で考えていきます。
こうした問題への取り組みは、答えの無い禅問答のような面がありますが全社員の重要課題として取り組んでいきたいと思います。

[追記]
今日、良い言葉に触れました。
「飯の糧にならないことは心の糧になる。」

今日明日の利益にならない事でも企業としてこだわっていきたいものです。
サイファー・テックはそんな会社を目指しますので、今後当社への入社を希望くださる方は、この点、予めご了承下さい。