第59回 Your own risk

某日某駅での出来事。
駆け込み乗車をしようとした親子。
両親の後を追って走る7,8才ぐらいのお子さんが改札口で駅から出ようとする人とぶつかって転倒し泣き出してしまいました。もちろん電車に乗り遅れたのは言うまでもありません。子供がぶつかった相手にお詫びをするのかと思いきや、その両親は駅員さんをつかまえ「改札の構造に問題がある」だとか「混雑時の案内が不親切」だとか延々と詰めだしました。とんだとばっちりを受けた駅員さんの、それでも丁寧な対応にも感心したけれど、そのご両親のみっともなさは見ていられなかった。親のそんな姿を見て育つお子さんが不憫です。

そんな事に遭遇するのが嫌ならもっと早く家を出れば良いし、それが出来ないなら電車を使わなければ良いだけ、それでも電車に乗りたいと言うなら莫大な資産家になって自分専用の電車を建設すれば良いはずです。その自由を誰も妨げません。

かつて海外を放浪した時に、次の町まで何百キロもあるダート(未舗装路)の入り口や海岸の岩壁など危険な場所で「Enter at your own risk」の看板を見かけました。
「進むのは自由。だけど全ての責任はあなたにありますよ。」と言ったところでしょうか?

大人の自由・大人の責任とはそう言うことだと思っています。