第82回 身近な死、遠くの死

数日前に親友の母が闘病生活の末に亡くなりました。
学生時代お世話になった、やさしい笑顔とハスキーな声が素敵な方でした。
また先日は旧職場でお世話になった社長が亡くなりました。
考えてみると、今日の自分に繋がった大きな存在でした。

何度経験しても身近な方の死はこたえます。
遺されたご家族の悲しみがリアルに想像できるからなのでしょうか。
お二人の訃報を通じて、いろいろ考えさせていただきました。
この度の東日本大震災では最終的に2万人以上の方が命を落としたと思います。幸いにして直接繋がる方が被害に遭わなかった私は、衝撃的な映像のせいで逆にイメージ出来ずにいたのかも知れないけれど、ニュースの大きな数字の字面だけを見ているとよく判らなくなってしまっていたのだけれど、そこにはこの身近なお二人の死と変わらぬ、悲しみを伴うリアルな死が2万件以上あるのだという事実に気づきました。極めて当たり前の事実に改めて気づかされました。

身近な死も遠くの死も、亡くなった全ての命の冥福をお祈りいたします。