サイファー・テック代表取締役 吉田基晴のコラムです。
2012.3.1[ 第101回 ]
はしょらない、手抜きしない

2月末日、都内にも激しい雪が降りました。
南国育ちは雪に難儀しますが、この時期の雪は春が近い事を教えてくれます。
昨年震災の影響で休んだ稲作を今春から再開することに決めました。
強烈な肉体労働に加え、自宅から千葉の水田まで片道2時間以上、時間も交通費もばかになりません。
正直申せば"お米は買った方が絶対にリーズナブル"が、稲作をやった実感です。
それでも私は今年も稲作をしようと思っています。
ビジネスをしているとどうしても「効率化」をお題目にしてしまいます。
当社社員なら、私の口から「そこは効率化してなんとかやってよ」なーんて、尤もなようで中身の無い依頼を受けたことも一度や二度では無いはずです。
考えようによっては"効率化"の名の元に"はしょる"ことや"手抜き"することを強いているのかもしれません。
中身の見えづらいIT、複雑化/高度化した社会組織や経済活動に於いては、この"手抜き"の弊害を実感することが減ってしまったように思います。
一方の稲作では
  • 田起こしの際に手抜きをすればしたなりに苦労がやって来
  • 田植えの一手間をはしょったらはしょったなりに以後の工程で手間がかかり
  • 炎天下の草抜きをさぼればさぼったなりに秋の実りは減り
"はしょり"や"手抜き"の結果が残酷なぐらいダイレクトに自分に跳ね返ってきます。
今の私には、ビジネス上でも私生活でも効率化と手間暇をかけることの適正な関係がまだ判りません。
しかし、どんなビジネスに携わろうがどんな多忙な生活に身を置こうが、本当の在り方を見つめ直すために、手間暇をかける時間とそれを通じて知る"はしょらない、手抜きしない"価値を大切にしたいと思っています。
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