サイファー・テック代表取締役 吉田基晴のコラムです。
2012.8.1[ 第111回 ]
大漁

美波Labご近所の漁師、ウェインさんに漁に連れていっていただきました。
本マグロの稚魚を狙うトローリング漁で、釣果は養殖魚として育てられ、やがて私たちの舌を喜ばせるのだそうです。
朝日
さて、酒の席でのウェインさんのお誘いに気軽に乗った
サイファー3人組。
お調子者でした。
考えが甘うございました。
出港は朝3時。
星空の闇の中、漁場まで約2時間。
手もとも足下もおぼつかない薄明かりの中でトローリング。
360度が水平線で陸地が見えない小舟の上の不安と焦燥。
日の出とともに肌を刺す強烈な日射し。
宿酔に船酔いで嘔吐の連続。
ふらついて転ぶわ、釣り針で流血するわ。
漁のお手伝いどころか、船酔いで人としての体を為さないような無様な姿を披露した9時間でした。
アタリを待つ久米所長
↑アタリを待つ久米所長
木偶の坊3人の面倒をみながらの9時間の釣果はたった2匹。
船の油代になるかならないかの厳しい漁だったようです。
ここのところずっと不漁が続いていたようです。
努力が結果に直結しない自然相手の仕事に従事していると人は達観するのかしら?
不漁でもウェインさんは不機嫌な風もなく飄々としていました。
そして、厳しい漁中も僕たちに潮のこと、操船のこと、魚のこと、漁のこと・・・、海の上でのたくさんのことを丁寧に、そして冗談を交えながら教えてくれました。
不漁続きだけど翌日も船を出すと言っていました。
「なんたって自然相手のことは面白い。」と言っていました。
短期間がんばっただけで成果を期待し、評価を期待し、人からの信頼までも期待する、待てない時代に
自分のがんばりには常に等価交換以上のリターンを求める欲張りな時代に
がんばっていなくとも権利は行使する身勝手な時代に
いいものを見せていただきました。
ありがとうございました。実に勉強になりました。
心は大漁です。
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