第117回 小さな町のどでかいお祭り

秋晴れの1日、美波Labのある小さな集落の小さなお祭りに参加しました。

テント・テーブルの設営、子供御輿の組み立て、振る舞い料理、それら全てが手作り。
地元「壮年団」の方を中心に、年配の方も若者も地元の方も都会からやってきた新参組も男も女も力を合わせて作り上げるお祭りでした。

準備開始
手作り
魚

準備の途中から飲み始め、開始の合図もなく飲み始め、続々と人が集まり飲み始め、そして気がつけばこの集落のどこにこんなたくさんの人が居たのかと思うほどの人数での大宴会。
飲み食い

なんの儀式もなく、有力者の講演もなく、上も下もなく、ただひたすら
イノシシ肉をムシャムシャ
毒はないとは聞いているフグの鍋をコワゴワ
100リットルのビールをガブガブ
大樽の梅酒をゴクゴク
怪しげな濁酒をグビグビ
年寄りも飲め
若者はもっと飲め
農家も飲め
役人も飲め
政治家も飲め
新聞屋も飲め
IT屋も飲め
顔なじみなら飲め
見知らぬ通行人も飲め
飲め!食え!笑え!

たった一夜の宴のために仕事の合間を縫って山海の食材を集め。
見知らぬ人をももてなすために老いも若きも早朝から汗を流し。
来た者には分け隔てなく酒と料理を振る舞い。
そして「また来年」とあとくされ無く見送る。

こんなスタイルのお祭りを初めて見ました。
太平洋に匹敵するみなさんの心の広さに驚かされました。
みなさんのように生きたいと心から願いました。