第140回 密室の深い話し

すみません。
タイトルが醸し出すような艶っぽい話しではございません。
男の会話のお話しです。

東京と本社のある徳島県美波町を頻繁に往復する近頃。
時には同僚と、時には仲間と深夜数百キロのロングドライブをすることもたびたびです。
不思議なんですよね。車の中の会話って。
快適な会議室でさえ1時間を超えれば苦痛になることもあるのに、狭い空間にも関わらず何時間でも語り合え、今まで言語化できなかった心の奥底の思いが言葉になったり、全く見えてなかった新しいアイデアが突然降臨してきたり・・・。

先日、尊敬する人生の先輩と深夜のロングドライブをご一緒しました。
自然のこと、不自然のこと、ふるさとのこと、東京のこと、昔見た大人のこと、今生きる僕たちのこと。
深くて心地よい会話が目的地まで途切れませんでした。
助手席から「車の中の会話っていいですよね。」とつぶやいた私に、先輩はこたえてくれました。
「それはきっとね、一緒にね、同じ前だけを向いて、そして走っているからかもしれないね。」

なるほど。
腑に落ちました