第154回 ダウンシフター

南の島のお話し。
浜辺に寝転び、足の指に糸を結び釣りを楽しんでいる現地の男がいた。
プランテーションの管理者が彼に言った。
「寝てないでもっと働いたらどうだ。」
「働いて金を貯めれば、先で好きなだけ寝たり釣りしたりの人生が送れるぞ。」
「???????」

(カヌーイスト野田知佑さんの本で読んだ寓話の大約)

先日「ダウンシフター」をテーマにしたNHKさんの番組で当社の取り組みを紹介いただきました。
一般的に“ダウンシフター”とは、競争・拡大を目指して走り続けるのではなく、ときに収入を減らしたとしても意図的に“減速(ダウンシフト)”し、自分らしい生き方を志向する人たちのことを指すようです。

私はダウンシフターか?
私は減速したい訳でも、特段のんびり生きたい訳でもありません。
経済発展も規模拡大だって否定していません。お金だって欲しいし仲間も増やしたい。
私が目指しているのは単なる規模拡大や経済発展の為に大切な何かを捨てなくてもよい生き方。
大切なものを同時に選択できる生き方。
例えば趣味。
例えば家族との時間。
例えば個人で担える社会の中での役割。

固定概念に囚われず、自分たちらしい働き方や生き方を探し、そして行動する組織でありたい。
そう願っています。