第160回 台風11号

この度四国を直撃した台風11号の影響で美波Labが床上浸水となりました。
皆さまにご心配をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。
夏期インターン合宿に参加中の大学生が美波Labに宿泊しておりましたので、緊急避難するなどがございましたが人的な被害は一切無く、事業にも特段の影響はございませんのでご安心いただければと存じます。

台風上陸の多い四国の太平洋岸に生まれ育った私ですが、これまでは直接的な被害に遭遇した経験が無かったせいか、今回の台風も甘く見ていました。口では警戒しつつもまず問題は無いだろうと思っていました。
ところが10日明け方、大雨による川の増水に加え、台風接近の気圧低下による潮位上昇と満潮が運悪く重なり、港に近接するオフィスは浸水となりました。備えて積んだ土嚢も簡単に乗りこえてしまいました。
浸水連絡を受け、オフィスに駆けつけたときの学生達の青ざめた表情は忘れることができません。見知らぬ地で、停電の闇と暴風雨の中上がり続ける水位…、恐怖を味わったのだと思います。申し訳なく思っています。
一方で、地元美波町田井地区の皆さまには、明け方、暴風雨吹き荒れる中にも関わらず被災した学生達の避難所として地区の集会所を開放いただき、風雨がおさまるまで寄り添っていただきました。また、ご近所の青年は自宅の屋根が飛ばされる被害に遭っているにも関わらず当社オフィスの復旧手伝いを申し出てくれました。
地元の皆さんの心はとてもあたたかく、そして存在するだけで心強かった。

人は時に無力だけれど、人だけが人を勇気づけられる。
そんなことを痛感させられる経験となりました。