第167回 義理堅い

「義理堅い」
最近めっきり聞くことが少なくなった言葉です。
「あの人は義理堅い。」
幼い頃、生まれ育った田舎町ではよく聞いたように思いますが、当時大人達がそう話すのを聞いても、わかったようでわからない言葉でした。

先日、43歳の誕生日をお客様や仲間と居酒屋で迎えました。
宴もたけなわで突如お店の大型液晶に流れたのは、仲間達が作ってくれた43歳へのお祝いムービー。
映像の中には尊敬する大先輩からのメッセージも収録されていました。
お祝いの言葉に続いて、私のことを評して「義理堅い人やな」とひと言。
生まれて初めて「義理堅い」と言われた気がします。
近頃涙もろい私、その時はとても嬉しくて涙が出たのだけれど、酔いが覚めると背筋の伸びる思いになりました。
何故なら数多ある私に欠けていることのひとつが、そういった面だと自覚しているから。
思いがあっても実践できていない自分を知っているから。
先輩。ありがとうございました。
「義理堅い」生き方をもう一度見つめ直してみます。