第171回 拗ねない

「拗ねたらあかんよ。誰も見ていないと思っても誰かが見ている。誰も見てなくてもお天道様が見ている。」
今は亡き祖母から聞いていた言葉です。

若い頃のお話し。
「素敵な女性を大勢集めたからおいでよ。」
友人の誘いににやけ顔を隠しながら出向いたら、待てど暮らせど友人と二人っきり。
同じ境遇の友人に対して、みっともないほど拗ねました。

大人になった先日、ビジネスシーンで似た経験がありました。
「○○さんにプレゼンをして欲しい」と乞われて参加した場での切ない体験。
行ってみればその○○さん不在のプレゼンだったのです。
事情があり悪気が無いのは重々承知、けれどもやはり馬鹿らしくて拗ねそうになりました。
さすがに多少は大人になっていたのか、拗ねた顔を出さずにその場にいらっしゃる方に精一杯のできることをつとめたつもりです。すると後日、そのプレゼンを聞いていた別の方からより大きな機会を頂戴することができました。

「拗ねたらあかんよ。誰も見ていないと思っても誰かが見ている。誰も見てなくてもお天道様が見ている。」
やはりばあちゃんの言うことに間違いはない。拗ねずにやっていきます。