第221回 強敵

「強敵」と書かれて「とも」と読んじゃう方は漫画「北斗の拳」のファンに違いありません。
ケンシロウにトキにラオウにシンにレイにサウザーにシュウ・・・。拳を交え、時に命を奪い合う闘いの先に「とも」になる。そんな私も「北斗の拳」に熱狂した世代でございます。少年ジャンプが170円ぐらいだったころ、北斗の拳読みたさに小銭を握りしめて発売日の本屋に駆け込んでいました。次の日には友達の秘孔を押し合ったものでございます(笑)。

今日はそんな強敵のお話。
田舎をサラッとしか知らない人の口からは、「田舎の人はコミュニケーションが・・・」そんな話を聞くことがあります。
「そんな馬鹿な!」でございます。
田舎の人のコミュニケーション能力の高さは超絶的。
そして、その代表格はきっと漁師さん。
全員が一国一城の主にて、狩猟型民族。
普段はご近所さんにして水揚げを競い合うライバル関係。
腕が立てば立つほどプライドをかけたしのぎを削り合う「強敵」どうし。
しかし、いざ海の上で何かがあると命を助けてくれるのはその「強敵」たち。
近所関係・ライバル関係・信頼関係の上にあるコミュニケーションは繊細で時に複雑で実に奥が深い。
漁師さんの極度に発達した隠語や例え話がそれを物語っているように思います。

コミュニケーション力を向上させたいそこの貴方。
強敵達がしのぎを削り合う漁師町に住んでみてはいかが?