第222回 糸

こんな糸が なんになるの
心許なくて ふるえてた風の中 (中島みゆき 作詞/作曲「糸」)

思いあって始めたことも
価値があると取り組んでいることも
ふと意味や意義を見失うことってありますよね。

過日、美波町から離れた都会の片隅で美波町出身の方とお酒をご一緒する機会をいただきました。
このコラムにいつも目を通していただいているようで、「故郷の出来事がよくわかり、とても楽しみにしています」と仰っていただきました。好きなコラムの内容を(私も忘れているようなものまで!)たくさん教えてくださいました。私のコラムに書かれていた場所に足を運ばれたこともあったそうです。
ジーンと来ました。

私の拙いコラムが故郷とその方を繋ぐ糸の一本になれているのだとすれば。

織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない (中島みゆき 作詞/作曲「糸」)