第231回 負けず嫌い

何かをやったと思った時に、先達の存在を知ることがあります。
自分達の力で成し遂げたと思った次の瞬間に、「なんだ。先人の歩いた道をなぞっただけか・・・」と気づく時があります。
先輩という人種はやっぱり厳しい。先日もそんな局面を味わいました。一瞬自惚れた自分が恥ずかしくなりました。

先輩達の努力と苦労の先に今の私たちは生きています。AIやインターネットはおろか、十分な情報も無かった時代にも、限られた条件の中で選択をし、選択を正しくするために努力を払って下さった。
そのご恩、先輩には返せないけれど、先輩方がしてくださったように、少しでも次の世代の為になることをしたいと思います。力が足りなくて、たいしたことが出来なくて、悔しくて焦ることもあるけれど、先輩に感謝をし、次の世代に恩を送りたい。家族でも、会社でも、社会でも。その恩送りのバトンを途切れさせないように。

勝負では無いと知ってはいても。
勝てないことだと判っていても。
努力だけはあなた方先輩にもやっぱり負けたくない。