第237回 異邦人の目

サーフィンと旅を愛し、各国放浪の先で辿り着いた美波町で、波とアートと共に暮らす磯中太志君。
いろんなことを見てきたから?異邦人のような明るい瞳の色を持つ磯中太志君。
そんな旅するアーティストの個展に足を運びました。

先のコラムでも書いた、美波町日和佐地区を熱狂させる「ちょうさ」の祭をテーマにした抽象画に目を見張りました。
「ちょうさ」の祭りをテーマにした抽象画

私にとっては、幼い頃から見てきた「ちょうさ」。
実物も写真を通じても見慣れた「ちょうさ」。
太志君が選んだ「ちょうさ」と人の色は、私には予想外のものでした。
太志君が感じた「ちょうさ」と祭の姿は、不思議なエネルギーに満ちあふれていました。
この祭に、そして集う人達に、こんな魅力もあるのかと知らされました。

他所に生まれ育ち、世界を旅し、縁でこの町に辿り着いた若者から教わる、この町伝統の祭の魅力。
異邦人だからこそ発見し、伝えられること、伝わること。
そんな体験が必要。
地域にも、コミュニティにも、企業組織にも。