第242回 遊び心

1月14日。
美波町で「千羽海崖トレイルランニングレース2018」が開催されました。
温暖な美波町とは言え、真冬の寒空の下、強烈なアップダウンを乗り越え38キロ先のゴールを目指すトレイルラン。

こうしたアウトドアフィールドを舞台にする競技では、選手・主催運営に加えて多くの地元ボランティアスタッフさんがサポートしています。
私の知人、クニ舛田さんもこのボランティアスタッフとして選手の誘導員を担うと聞いたので、激励を兼ねて様子を見に行きました。

1月の寒風の下、数百名の参加者が順路を間違わぬよう、トラブルが無いよう、数時間に渡りコースガイドをするんだそうです。
「どうせやるなら、楽しくやりたいけんな」そう言って自ら買い集めたアメリカ海軍の空母デッキクルーコスチュームをまとい、全身を使ってのコース案内。
「この衣装によーさん(たくさん)お金使ったわ」
「この案内を一日続けると全身筋肉痛になるんよ」
と苦笑いしていました。

何をやるにも“やっつけ仕事”で終わらせず、自ら創意工夫して、場と自分を楽しくする。
人の為の汗と、楽しむための投資も厭わない、優しさと遊び心に溢れる65才。

コウイウカタニ ワタシハ ナリタイ