第260回 好きを好きと言う

遡ること10年、このコラムをスタートさせた目的が「いつか出版に値する文章を書けるようになるための鍛錬」だったことは、241号のコラムで告白いたしました。
実は、自ら出版社さんに企画を持ち込んだりもしていたんです。
ところが、「面白いんですけどねぇ。当節出版不況でして、こういう切り口の本はなかなかに・・・。」と、色よい返事も貰えず、諦めかけておりました。
ところが、世の中不思議なものでございます。
出会いがご縁となり、ご縁が広がり、講談社さんからお声がけをいただき、このたび自著を出版させていただくはこびとなりました。

本社は田舎に限る
東京で起業したサイファー・テックが、採用力強化を目的に、自然豊かな徳島県美波町にサテライトオフィスを設立し、本社も移した経緯や思い、そして、そこで感じたこと学んだことをまとめてあります。

「本社は田舎に限る」のタイトルではありますが、何も特定の地域や、過疎地を賛美している訳ではありません。東京だって、地方都市だって、北国だって、南国だって良いんです。本社も、働く場所も、十社十色、十人十色で良いんです。
大切なのは自分の本音や感情で物事を決められているか?ということ。合理的かどうかとか、大多数がどうかとかだけじゃなく、好きなものを「好き」と言い、自分のその感情をもっと信じて、優先して良いんじゃないかということ。

好きなことを好きと言えてますか?
私たちはこれからも、好きなものを「好き」と言える私たちであり続けようと思っています。