第266回 炎の力

四国とは言え極寒の1月、息子を人生初のキャンプに連れ出しました。
男二人、山奥の小さな川の畔で一夜を過ごしました。

男性特有なのかしら?女性にも起こることなのかしら?
闇の中、焚き火を見つめながらの会話は、父と子でさえ普段とは違うしっとりとした重さ。
照れなく真面目な話もできる不思議な時間。
炎の力
水道無し、ガス無し、電気無し、ゲーム無し、そして母親無しの時間を初めて味わう息子が呟きました。
「こういう暮らしが普通だったこと、それを誰かが便利にしてくれたこと、みんな忘れてしまってるね。」

炎は子どもを大人にする。