第211~220回

第220回 ご近所さん

第220回 ご近所さん

この節ちょっとした困難にぶつかり、どこか心が晴れずという時期を過ごしておりました。 「基本的に晴れ」の吉田基晴にも曇はかかるし、時に雨も降るのでございます。 そんな時に、いつも地域のおっちゃんたちが声をかけてくれます。お酒に誘ってくれます。 飲んで、歌って、馬鹿話をして、飲んで。 「お前は地区の星や…
第219回 交換型経済

第219回 交換型経済

「海 徒歩30秒のITオフィス」に興味を持っていただけるのか、美波本社にはたくさんのお客様が見学に来られますが、お客様を車に乗せて町内をご案内している途中でも、先々で「吉田さん、白菜持って帰り」「お漬け物が出来たからどうぞ」「太刀魚、お子さんに食べさせてあげて」と町の方から声がかかり、気がつけば車の…
第218回 仕舞

第218回 仕舞

美波Labのご近所さんが亡くなりました。 戸数20軒足らずの小さな小さな集落に本社を置く我が社にとっては、集落内のご近所さんはときに身内のようなお付き合い。そんな身内のようなご一家のおばあさんが亡くなりました。 上京中だった故、お見送りに参列することが叶わなかった私がお線香をあげに行くと、ご家族から…
第217回 小さな善行を積め

第217回 小さな善行を積め

あけましておめでとうございます。 本日よりサイファー・テックは新年度の営業を開始いたします。 こうして創業15期目と穏やかな新年を迎えられることに感謝するとともに、引き続き関係者の皆様のご期待に添える会社であれるよう努めて参りたいと思います。 今朝、日和佐八幡神社に足を運び、氏神様に昨年のお礼と新年…
第216回 生きてるうちに動け

第216回 生きてるうちに動け

“細川のおっちゃん”が死にました。 またひとり、美波町でお世話になった方が亡くなられました。 またひとり、まちの名物がいなくなりました。 細川のおっちゃんとご縁をいただいてから4年ほど。 おっちゃんは、お祭りと人が集まる場と愉快なことが大好きな、実に美波町日和佐らしい方でした。 どんな会話もユーモア…
第215回 どまんなか

第215回 どまんなか

45歳になりました。 幼年期0~5歳 少年期6~14歳 青年期15~30歳 壮年期31~44歳 中年期45~64歳 前期高年期65~74歳 中後期高年期75歳~ 厚生労働省さまのやさしめの定義を選びましてももう中年期。 あれもしたい。これもしたい。もっと知りたい。もっと見たい。年を追うごとにますます…
第214回 忘我の作業

第214回 忘我の作業

幼少の頃、我が家は薪で沸かす五右衛門風呂でした。お風呂の火の番は祖父か父親か私。ガスにオール電化、炎と向き合うことが日常からイベントになった今だからこそなのでしょうか。冬の寒空の下、パチパチとはぜる火の音を聞きながら、ときに焼き芋なんかを焼きながら風呂釜に向かう時間は楽しい思い出として心に残っていま…
第213回 しなやかさ

第213回 しなやかさ

都会の学校にも田舎の学校にも引越無しで通えるようにすることで「2拠点就学」を可能にする「デュアルスクール」の取り組みが美波町の日和佐小学校でありました。 東京の小学二年生の男の子がお母さんのサテライトワークと共に美波町を訪れ、二週間日和佐小学校に通学したのです。 例えば  “田舎の良さ、都会の良さを…
第212回 共通のゴール

第212回 共通のゴール

美波町日和佐地区生まれ育った人も。移り住んできた人も。美波Labのメンバーも。 日和佐人にとってこの時期は「ちょうさ祭り」抜きには語れません。 宵宮は延々町を引き回し、本祭りは 1t ほどある屋台を担ぎ上げて太平洋に飛び込む。 自嘲気味に「ドM祭り」と言うほどそれは過酷なお祭りです。 年齢も素性も違…
第211回 選択肢の数

第211回 選択肢の数

この春、徳島県南の小さな町に我が子を連れて移住した我が家。 地方志向の人も増えてきている昨今とはいえ、東京→田舎への一家移住はまだまだ珍現象なのか、「なぜですか?」「何を求めた移住なのですか?」との質問を多くいただきます。 その根底にあると感じるのは田舎の選択肢の少なさに対する考え。選択肢が多い方が…