第120回 子供が先生

毎年この時期になると月日の流れる早さを実感します。

私の娘も早いものですでに年長さん。
今日、幼稚園最後の劇の発表会を観ることができました。

ライトアップされた小さな舞台のど真ん中で、道に迷った子供役・魔法使い役・鳥さん役・ゲームの人気キャラクター役・・・、手作りの衣装を着て懸命に演じる子供たちを、薄暗い会場の隅っこで観ました。

セリフを忘れた子を周りが支えていました。
他の役目の子たちの歌を舞台の影でみんな一緒になって歌っていました。

友だちのセリフまで覚えている。
自分のパートではない何曲もの歌を覚えている。

そこには、
自分も他人もない。
主演も助演もない。
自分が主人公で、友だちも主人公。
全員が主役なのに、主役たちが支え合って、ひとつのものを創り上げている。

美しいものを見ました。
大切なことを思い出させてくれました。
涙がでました。

41歳のちょっと汚れつちまつたおじさんだけれど
君たちのような心を少しでも取りもどせるように来年も生きていこうと思うよ。
君たちのような社会になるように来年も頑張っていこうと思うよ。