第125回 世間知らず

第125回 世間知らず

正直申し上げましょう。 私はそれなりに"ものごとを考えていそうな顔つき"をしていると思いたく、最低限、角度によってはそう見えるはずだと、あちらこちらと顔を傾けたりしたものです。 しかしやはりただの"のほほん顔"らしく、特に人生の先輩方からはのほほんとした世間知らずに見えるようです。いや、先輩方が思う…
第124回 あやめること

第124回 あやめること

「あなたはハンターね。」 この言葉は男の勲章に違い無いと憧れて生きて参りました。 その言葉、いまだ女性からは聞けておりませんが、試されるシーンがやって参りました。 美波Lab滞在中に、ご近所の狩猟を行うHさんから「イノシシがワナにかかった。男手が必要なので手伝ってくれ」と連絡があったのです。 職業猟…
第123回 ミツバチの気持ち

第123回 ミツバチの気持ち

野山に囲まれる弊社オフィス「美波Lab」。 稲作に加え、新たに養蜂にもチャレンジすることとなりました。 突然、社長から「ニホンミツバチを飼ってみよう」と言われた埼玉出身の新入プログラマー二郎君。 転職したセキュリティ会社で、余暇とは言えミツバチ担当になるとは想像もしていなかったでしょう。 社内に部下…
第122回 雪の成人式

第122回 雪の成人式

2013年の成人の日は私の10年強の東京ライフで最も激しい雪でした。 積もった雪の上を、慣れない草履でキャッキャ言いながら歩く振り袖の女の子たちを、倍以上生きたおじさんは可愛くて微笑ましくて見つめていました。失敬しました。 せっかくのハレの日に残念だっただろうけど、きっと一生忘れられない日になったね…
第121回 11期目を迎えるにあたり

第121回 11期目を迎えるにあたり

あけましておめでとうございます。 サイファー・テック株式会社が10期目の2012年を素晴らしい一年に出来、こうして新年度を迎えられるのも、私どもを支えていただけるお客様と当社事業にご理解をいただくたくさんの方々のお力添えによるものと、新年を迎えるに際して深くお礼申し上げます。 起業11年目のサイファ…
第120回 子供が先生

第120回 子供が先生

毎年この時期になると月日の流れる早さを実感します。 私の娘も早いものですでに年長さん。 今日、幼稚園最後の劇の発表会を観ることができました。 ライトアップされた小さな舞台のど真ん中で、道に迷った子供役・魔法使い役・鳥さん役・ゲームの人気キャラクター役・・・、手作りの衣装を着て懸命に演じる子供たちを、…
第119回 時間がかかる

第119回 時間がかかる

選挙の季節がやって参りました。 "既存""新設""合流"とたくさんの政党があって、テレビの討論会なんて若手芸人を集めたバラエティ番組みたいで、もうガチャガチャ。 原発に関する方針も"脱"に"卒"に"フェードアウト"にと表現も乱れ飛び、公約を把握していなかった党首なんかも居て、当事者ももう何が何だか状…
第118回 ものまねの対象

第118回 ものまねの対象

漁業や農業を中心とした人口数千人の美波町日和佐地区。 そこに設立した"美波Lab"のスタッフ、久米と住吉が地元中学校でICTの出前授業の講師を担当しました。 町内唯一に近いICT関連企業ができる、ささやかな地域貢献です。 「魅力的なホームページの作りかた」を学ぶ事を目的にした全3回の講座。 残念なが…
第117回 小さな町のどでかいお祭り

第117回 小さな町のどでかいお祭り

秋晴れの1日、美波Labのある小さな集落の小さなお祭りに参加しました。 テント・テーブルの設営、子供御輿の組み立て、振る舞い料理、それら全てが手作り。 地元「壮年団」の方を中心に、年配の方も若者も地元の方も都会からやってきた新参組も男も女も力を合わせて作り上げるお祭りでした。 準備の途中から飲み始め…
第116回 本当の平等

第116回 本当の平等

「政党党首が食べたカツカレーが豪勢過ぎる」と批判するニュースを聞きました。 「ホテルのバーで飲むのは庶民感覚から乖離している」と、時の首相が散々叩かれた記憶も蘇ります。 国のトップに立つような人たちと私などがカレーや酒レベルで平等である必要などありゃしない。 こんな下らないことを紙面にするなんて、比…
第115回 「美波Lab米」が実りました

第115回 「美波Lab米」が実りました

"陛下もなさる稲作といふものを、IT企業の社員もしてみむとてするなり。" 今回は紀貫之の土佐日記を気取ってみました。 その紀貫之が土佐からの帰京の途で立ち寄った美波町で挑戦した美波Labの米作り。 地元の皆さんの助けと大地の恵みをいただき、「美波Lab米」は立派に育ってくれました。 そして秋。 みん…
第114回 恩

第114回 恩

恩の多い生涯を送って来ました。自分には恩の返し方というものが、見当つかないのです。 無駄に太宰風の書出を気取ってみました。 私、近頃まで自分を成長させれば自立して、他人の恩に頼らずとも生きられるものだと思っていました。 会社を経営する立場になり、子供もさずかり、40歳も超えた今、歩みは遅くともそれな…