第6回 先生、一言いいですか?

ホワイトデーに更新するコラムとしては、ややブラックな感じですが、どうしても書かせていただきます。

四国は阿波踊りの徳島県、さらにその田舎町出身の私にはご縁の無かった世界でしたがここ東京には政治家先生のお家がたくさんあるようで、それはそれは立派なお家が並んでいるエリアがあります。
朝などは、運転手付きのピッカピカの外車がずらりと並び、なかなかに壮観です。
運転手付きなら何分停めても、駐禁取られなくていいですね。
環境の為にも、出来ればハイブリッド車や軽自動車、せめて日本車に乗っていただきたいのですが、欧州車じゃないとダメな理由があるのでしょうかね?
例えば貿易摩擦解消の一環として外車を購入されているとか。
所詮、政治家先生の深いお考えを理解しえぬ庶民の考えかもしれませんが・・・。

さて、春雨が降った先日の朝、そんなエリアを歩いていたところ、とあるマンションから、大御所的な国会議員の先生が出てきました。誰だって1度や2度は見たことのあるお顔です。
お迎えの運転手に傘を差させ、鞄も手渡し「うむ。」と言った感じで乗車。立派な欧州車は颯爽と走り去っていきました。
マンションの入り口から車までの距離は数メートル。
「私の雇った人間だ、文句はあるまい。」かもしれませんが、雨中、傘を差してくれている運転手に、さらに鞄を持たせるってのは雇用関係に関わらず、人に対する配慮として、かなりの違和感を覚えました。
しかも雇ったそのお金の出所は税金ですよ税金。
まぁ、そんなところをとやかく言っても仕方ありませんが、少なくとも「先生」。
国民が冷たい雨に打たれている時には自らは濡れても傘を差してくれますよね?
背負いきれない重荷を負った時には助けてくれますよね?
「noblesse oblige」
そうだと信じております。