第206回 ゆりかご

“徳島の夏”と言えば“阿波踊り”。
本番(8月12日~15日)近づくこの時期、日も暮れるころにはあちらこちらで阿波踊りの練習が行われています。
この春、美波移住を果たした我が家も、妻に娘に息子が揃って美波町の地元連(阿波踊りのチームの事を「連」と呼びます)である「うしお連」さんに加入して、一生懸命に稽古に取り組んでいます。
阿波踊り稽古の様子
「やっとさー やっとさー」
「一かけ 二かけ 三かけて しかけた踊りはやめられぬ 五かけ 六かけ 七かけて やっぱり踊りはやめられぬ」

少しでも上手く踊るというゴールの無い目的の為に懸命に汗を流す。
地元の方も新参者も、老いも若きも、母も息子も、父も娘も。
子供たちにとっては、稽古の場にして、遊びの場にして、学びの場。
新参者にとっては、地域を知り地域に馴染み地域を楽しむための“ゆりかご”のような場所。
人口が、若い人が減ってゆく町の中で、その“ゆりかご”を守り続けようとする人たち努力に感謝せずにはいられません。