第244回 水と油
2018-02-15
友人が営むラーメン店に、ラーメン道を目指す新入さんが入って来ました。
店長は、飲食業界一筋にして自前主義にこだわる徹底的な職人。
開店するとピリピリした緊張感を漂わせ、一分一秒を惜しむように燃焼させなければ生きられない性分。
一方の新入りさんは、業界初体験、特段のこだわりも無く、のんびりマイペースの性分。
ラーメン激戦区の商店街でそんな凸凹コンビが繰り広げる営業話に、私を筆頭にした取り巻き共は、時に面白おかしく、時にドキドキハラハラしながら眺めていました。
魚に例えるなら、泳ぎ続けないと死ぬマグロと太平洋を漂うマンボウ。
古くから言う「水と油」。
「あの二人、相性悪すぎるんじゃないの?」そうコメントする私に、マグロ店長をよく知るご近所さんが言いました。「時間はかかっても、違いが大きいからこそ上手くいくこともあるんですよ。ラーメンにも水と脂(油)が入ってるでしょ?」
なるほど・・・。
組織やチームの在り方についてはこちらも日々考える経営者。
毛色の違う素材の組み合わせが織りなす味を、楽しみにしています。