第265回 雑多

友人の誘いで、この年末年始は香港で迎えました。

20数年ぶりの香港は、変化はあっても、変わらず雑多。
町ゆく人も人種も多様にして雑多。
最新のビルと廃屋寸前のようなビルが隣接する町並みも雑多。
売っているものも超高級品から怪しげなコピー商品までととにかく雑多。

雑多な混沌が生み出す熱量。
雑多の中に掘り出し物の予感。
新年号を迎える節目の年のお正月に、よいエネルギーをもらいました。

うん。やっぱり私は雑多にいこう。

右も左も天も地も。
上品も下品も貴も賤も。
あらゆることをまずは受け入れて。
懸命に咀嚼して。
噛めないものはゴクリと飲み込んで。
それでも飲めないものは吐き出して。

キレイだけじゃつまらない。