第282回 退屈の効能

田舎に引っ越して4年目。

中学生になった娘と小学校高学年になった息子を見て気づいたのは、今の子どもたちは猛烈に忙しいという事実でした。

学校教育、部活、地域活動、そして大人たちが用意した様々な商売・・・。

どんどん少人数化する子どもたちに、親の私も含め、だれもかれもが手を伸ばしているが故の忙しさのようにも思われたのでございます。

 

ほんの40年前。

ゲーム無し、スマホもなし、YouTubeも無し、LINEも無し。

台風迫る日などは、雨戸も閉まった冷房も無い暑い部屋で退屈に悶々とし、戸内でも楽しめる遊びをひねり出したものです。

退屈の先で兄姉で編み出したゲームや、珍妙な踊りの記憶がよみがえりました。

 

退屈の効能。

さて、退屈をどのように創り出すか。