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第156回  恥の文化

第156回 恥の文化

学生の頃読んだルース・ベネディクトの「菊と刀」。 日米の交流もまだまだ少なかった時代に、そして日本を訪れていない人がここまで日本文化論を書けた事に驚きます。 しかし、ベネディクト女史が他人からの視線や批判に強い影響を受け行動する日本人を「恥の文化」と定義したこと、一部は肯定しつつもどうも腑に落ちず、…
第155回 リンゴの木

第155回 リンゴの木

このままだと20歳~39歳の若年女性が2040年までに半減する自治体が約900。さらに1万人未満の小さな自治体は集落そのものが消滅する可能性が高い。こんな試算が発表されたことを知りました。 当社が本社を移した徳島県美波町もこの消滅集落と判定されており、薄々判ってはいたものの生まれ故郷が消滅しうるとい…
第154回 ダウンシフター

第154回 ダウンシフター

南の島のお話し。 浜辺に寝転び、足の指に糸を結び釣りを楽しんでいる現地の男がいた。 プランテーションの管理者が彼に言った。 「寝てないでもっと働いたらどうだ。」 「働いて金を貯めれば、先で好きなだけ寝たり釣りしたりの人生が送れるぞ。」 「???????」 (カヌーイスト野田知佑さんの本で読んだ寓話の…
第153回 田舎の選挙で教わったこと

第153回 田舎の選挙で教わったこと

本社所在地である美波町で町会議員選挙がありました。 私は美波町での投票権を持っていませんが、いつもお世話になっている会社のご近所さんが立候補されたこともあり、田舎の選挙というものを身近に見聞することができました。  まだ日本が牧歌的?だったころの生臭い選挙活動のお話し。  数票の差で当落が決まる小さ…
第152回 色即是空 空即是色

第152回 色即是空 空即是色

昨年4月入社の営業担当Y君が見事ミッションを達成し修行の場徳島から帰還しました。 3月末までに会社のFacebookページに“いいね!”を1000以上集めなければ東京には戻れない、「帰れま1000(せん)」と「四国88箇所巡り」をクリアしての帰京です。 右も左も判らぬ徳島県美波町、漁師言葉飛び交う環…
第151回 伊達

第151回 伊達

伊達者:豪奢、粋、洒落た人のこと。 この時期店頭に並ぶ5月人形でも伊達政宗モデルは人気があるように見受けられ、無粋な私とて伊達な男に憧れぬでもありませんが、やはりご縁のない言葉だと自認いたしております。 さて、インフルエンザに花粉症と続く時期とはいえ近頃はマスクの人が矢鱈に多いように思っておりました…
第150回 脳より農

第150回 脳より農

南国徳島にも雪が舞う寒い冬でしたが、3月になり春めいた日が多くなってきました。 オフィスを取り囲む田んぼに芽吹く草花が、今年も“美波Lab米”の田植えが近づいていることを教えてくれます。 思い返せば“農”に助けられた私です。 脳天気に見えるだろう私ですが、事業、そして働くことにさえ疑問や悩みを酷く抱…
第149回 冷凍庫の無い食いもの屋

第149回 冷凍庫の無い食いもの屋

ご近所に一軒の中華そば屋さんがあります。 素材と手作りにこだわった丁寧な中華そばを出します。 味と大将の人柄に惚れて、腹が減ってはそばを食べ、暇を見つけては閉店後の酒をご一緒させていただいています。 お付き合いさせていただいて数年たった先日、閉店後の酒をご一緒する中でお店には冷凍庫が無い事を知りまし…
第148回 I have a dream

第148回 I have a dream

2013年夏に開催した「アプリ開発合宿 in 美波Lab」に参加し、徳島県のコンテストで大賞を受賞した大学生たちが凱旋帰町してくれました。 当社では本社のある徳島県美波町の地元中学校でのIT授業。 夏には招いた大学生が地域活性化に挑戦する開発インターン合宿。 美波Labを開設してから2年間、こうした…
第147回 ひとつひとつ

第147回 ひとつひとつ

先日、干物作りの名人とじっくりとお話しする機会がありました。 曰く「何より魚の鮮度、そして干す日の天候を選ぶ。」「これさえ守れば誰でも美味しい干物ができる。」のだそうです。一方で「たったそれだけのことを徹底してやる人が少ない。」のだそうです。 真冬の朝3時から日が昇る前まで。小さな魚に包丁を入れ、鱗…
第146回 船の上で想うこと

第146回 船の上で想うこと

愛船、阿武能丸の年始めは太平洋での寒ブリ狙い。 松方弘樹さんになったつもりでプロ漁師が集う海域に小舟で挑みました。 完敗。 ものの見事にはね返されました。 寒ブリどころか、竿がピクリともしない完全な空振り。 最後は吹き付ける寒風と船酔いに這々の体で漁場を離れたのでございます。 船酔いでグロッキー状態…
第145回 全ては行動の為に

第145回 全ては行動の為に

あけましておめでとうございます。 こうして新たな年を迎えられたこと、今年も挑戦の機会をいただけること、日頃ご支援いただく皆さまにお礼申し上げます。 さて2014年。 私たちのような事業家にとって、世に役立ち世を明るくできる手段は思想や机上の議論ではなく自らの決断と行動。成果は行動の先にしかないとすれ…