サイファー・テック代表取締役 吉田基晴のコラムです。
2011.8.15[ 第88回 ]
伝えていくこと

以前のコラムにも書かせていただきましたが、原爆や終戦の時期が来ると、そんな遠い過去ではない重要な記憶も薄くなっているようで、そこはかとない焦燥感を覚えます。
私たちが享受している暮らしや平和は、先人達の知恵と努力と多大な犠牲や苦難の上に成り立っていることを忘れずに伝えていくにはどうすれば良いのかと考えます。
人が前向きに生きていくためには、全ての悲しみにいつも縛られている訳にもいかず、適度に"忘却の生き物"であることも大切だと思うのですが、重要なことはいつも引き出せる心の引き出しに持っておきたいものです。
さて、写真は近所で開催された地元の小さなお祭りでの催し物の写真です。
鉋がけ
長年の利用ですり減ったまな板を、ご年配の方が鉋(かんな)がけをして、見事に再生してくれました。ありがたいことに無料です。
現役時代は腕の立つ大工さんだったのでしょう。
錆びた鉋を研ぎ、手慣れた手つきで黙々とそして次々とまな板を再生していきました。
見慣れぬ作業を珍しがる子供達が集まりましたが、作業の邪魔になるだろうに丁寧に優しく説明してくださいました。
鉋がけという行為そのもの、そして、使い古したまな板でもこうして一手間かけるだけで、立派に再生して新品同様に使えるようになること。子供達も何かを学んだと思います。
ニュースが取り上げるような、多額の寄付や新エネルギー開発への投資も大変立派なことだと思いますが、培ってきた腕や技術を人の役にたてて、次の世代につなげていく。
この方達の在り方にこそ私は惹かれます。
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