第108回 田舎に行け

当社の新オフィス”美波Lab”では地元の方と実に懇意にさせていただいており、私のたまの出張の際にもまだ日も沈まぬうちから地区の集会所に集まって、人生の先輩方と楽しいお酒をご一緒させていただいています。
農家、民宿、船具店、造船所・・・。さまざまな生業の方達からうかがうお話しは新鮮で、最高の異業種交流会の様相です。
仕事のこと、遊びのこと、家族のこと、漁のこと、女のこと・・・。ちょっと乱暴な田舎言葉で語られるお話には笑いと深みが同居しています。
繋がり合い、支え合い、助け合って生きているのに、みなさん一個人で、心はなに者にも依存していない静かな骨太さが伝わってきます。
都会の一部の人種でしたり顔で語られる、ノマドワークだのキュレーションだのソーシャルだのキーワードをかき集めたよう会話。それらの背景にあるしっかりとした人の世の真実が浮ついたキーワード無しに語られ、私の心にストンと入ってくるのです。

骨太は地方にある。
若者よ。田舎に行け。