第218回 仕舞

美波Labのご近所さんが亡くなりました。
戸数20軒足らずの小さな小さな集落に本社を置く我が社にとっては、集落内のご近所さんはときに身内のようなお付き合い。そんな身内のようなご一家のおばあさんが亡くなりました。

上京中だった故、お見送りに参列することが叶わなかった私がお線香をあげに行くと、ご家族からおばあさん手作りのお品を頂戴しました。
おばあさんの手作りのお品
死期を察したおばあさんは自分のお悔やみに来て下さる方にと、この綺麗な箸袋をひとつひとつ作られたそうです。
「長い間 有りがとうございました」と、自筆でお礼の言葉が書いてありました。
自分の見送りに来られる方の人数を想像して用意した数どおりの方が参列されたそうです。

病を押して作られる姿を想うと、涙が出ました。
人生の仕舞い方を目の当たりにさせていただきました。
またひとつ人生の先輩に教わりました。
ありがとうございました。
そして長い間ご苦労さまでした。
あなたのように強く死ぬまで生きたいと思います。