第243回 全てが同居する町

都会暮らしと地方暮らし。
その両方を知る社員が多いのが我が社の特徴かもしれません。
かく言う私も一家で東京から美波に移住したひとり。
けれど、「東京と美波町での子育て、何が違いますか?」との質問に、枝葉の違いは指摘できても、答えながらもどうも芯を食った感覚がありませんでした。
ところが過日・・・。
新学期も始まった海辺、オフィスに移動する私の目にたくさんの凧が見えました。
車を降りてみると、冬休みの課題で作った凧揚げの課外授業に夢中になる子供たち。その中には私の息子の姿も。
そして、色とりどり個性いっぱいの凧を揚げる子供たちを見つめる、父兄に祖父母、たくさんの大人。
束の間の時間を過ごして、大人達は仕事に戻っていきました。
わずかとは言え、平日のお昼の家族の時間。
考えてみれば、美波町では、我が子や、同僚の奥様やお子さんたちと町中で会い、挨拶を交わすことなんて日常。
同僚の息子さんから町中で「社長~!」なんて、呼ばれることも。
働く場所と暮らす場所と子育ての場所が全て同一。全てが同居する町。
だから、平日にも人としての暮らしがある。
だから、私のような人間にも子育ての時間がある。
機能を分けることで発展した街もあれば、人口減少に見舞われても同居による幸せが残る町。

こんな日常を素敵だと思えるあなた。
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