第185回 天 山 川 海 人

第185回 天 山 川 海 人

興味深いお話しを聞きました。 とある河川の源流域にある小さな集落の小さなお祭り。 初冬、一糸まとわぬ状態で何度も滝に打たれ身体を清めた男たちが神様への感謝を捧げるそうです。 そしてこのお祭りにはその河川を遠く下った海岸で漁を営む漁師さんたちが、感謝と豊漁祈願で酒や魚を捧げているのだとか。 はるか昔か…
第184回 平成27年収穫の日

第184回 平成27年収穫の日

美波の自然のやさしさのお陰か? はたまた“半農半IT”を目指す我が社の農業担当大臣F君の活躍か!? 今年も我が社に実りの時がやってきました。 27年度産 美波Lab米の収穫です。 同僚、家族、子供たちが集まりました。 ご近所さんも、町の友達たちも集まってくれました。 みんなでせっせと稲刈りしました。…
第183回 釘抜きばかりしてないか?

第183回 釘抜きばかりしてないか?

「バール」。 大工さんなんかが使う「釘抜き」の事です。 先日、船大工の棟梁と仕事振りについて話しをする機会がありました。 歳も業種も異なるのに、いや、異なるからこその気づきと学びがあり、仕事上・経営上のいろんな相談をさせてもらっています。 会話が進み、仕事上で生じるトラブルのお話しになったときの事で…
第182回 Keep Tryin’

第182回 Keep Tryin’

「父ちゃん、最近よく一緒に遊んでくれるね。」 心を入れ替えたのでしょうか? それとも、上達せぬゴルフに嫌気がさして時間が出来たのでしょうか? 否。 虫採りに魚釣り。 娘8歳に息子5歳にして、ようやく父ちゃんの出番。 過日もカマキリ採りにおいて、圧倒的な父の姿を見せつけたのであります。 何のことは無い…
第181回 クルシイコトモアルダロウ

第181回 クルシイコトモアルダロウ

大企業を離れ起業した友人、見知らぬ土地で店長になったシェフ、夫婦でクラフトブランドを立ち上げた友人。 私の周りには挑戦者が溢れています。 持っていた小さな自信を木っ端みじんに粉砕された人も居ます。組織に属していたときには味わうことの無かった悔しさに涙する人も居ます。暗闇の中でも信じ進む道と家族の不安…
第180回 続:美波Life シーズン2

第180回 続:美波Life シーズン2

去る大安吉日、先のコラムで書いた美波町移住若者の結婚式に参加させていただきました。 地域ゆかりの神社で2人は式を挙げました。 梅雨の美波もこの日ばかりは晴れました。 手作りのパーティ会場には漁師さんが持ち込んだ大漁旗がなびいていました。 花嫁は漁船で現れました。 地元阿波おどりの皆さんが躍り込みまし…
第179回 美波Life シーズン2

第179回 美波Life シーズン2

嬉しいニュースがありました。 この場を借りて、ご報告とお礼をさせてください。 当社が徳島県美波町に美波Lab(現本社)を設立したのは2012年5月。 「地域創生」なんて言葉もなかった頃の、IT企業なんて1社もなかった町の、田井地区という小さな集落に立ち上げた海辺のオフィスに、サーフィンを愛するS君は…
第178回 原始的感覚

第178回 原始的感覚

今や恒例行事になってきた「美波Lab米 田植え」。 社員、社員のご家族、美波の他企業の皆さん、田井地区の皆さん、そして美波町の皆さん。総勢約70名。今年も実にたくさんの人が集まってくださいました。 今年は泥まみれのこどもたちの姿と笑顔が眩しかったです。…
第177回 目に青葉 山ほととぎす

第177回 目に青葉 山ほととぎす

やわらかい磯の風、薬王寺の桜、巣を探すツバメ・・・。 この時期の美波町の魅力を風流人気取りで語ってみれど、やはり私は“花より団子”。 この時期の美波に出張する一番の楽しみはなんと言っても初鰹でございます。 先日、私の美波入りを聞きつけた地元の漁師さんが漁に出てくださり、今年初水揚げのカツオを振る舞っ…
第176回 続けること。やめること。

第176回 続けること。やめること。

過疎化・高齢化が進む人口7,500人の徳島県美波町。 昔は点在していた食料品や雑貨屋さんも、もう皆無に近い状況になってしまいました。 町にはひとり暮らしで自動車やバイクにも乗られないご高齢者もたくさん居られ、「買い物難民」が決してテレビの中の事象ではなく日本中で起こりつつある現実で、そこでは徒歩で立…
第175回 愛でる人、植える人

第175回 愛でる人、植える人

今年も春が来ました。 当社オフィスのある美波にも、徳島市にも、東京にも桜が咲き始めました。 「この桜は立派。」「あそこの桜が一番綺麗。」 どの桜も綺麗だけれど、それぞれに好きな桜があるようです。 私が好きなのは、もう人生も終盤になっているような古木。何年も何十年も咲かせ、そして老いた今年も静かに懸命…
第174回 武蔵が語ること

第174回 武蔵が語ること

発見された戦艦武蔵の映像を見ました。 あの武蔵が…。 戦後70年の今年に…。 ただひたすら黙って見つめるしかできない映像でした。 小さなころから戦史に強い興味があった私。 「作戦直前に艦の塗装を目立つ色に塗り替え、囮となって他艦を守った。」とか「高性能の防水壁により艦内に残った空気のせいで沈没後も海…