第254回 プライド

息苦しいほどの暑さだった7月15日、第19回「ひわさうみがめトライアスロン」が開催されました。
今年も不参加の私ですが(スミマセン)、何百人ものアスリートが一斉に太平洋に飛び込んでいく様がどうにも大好きで、今年は息子も連れてスタートを見に行きました。

スタート前の大浜海岸。
準備運動にいそしむ真っ黒なスイムスーツの数百人とは別に、ビーチの一角に集う深紅の集団。
ボランティアで1.5キロの太平洋スイムの監視・救護を担う地元のサーファーさんたちの姿です。

レース開始前の打ち合わせ
レース開始前の打ち合わせ

事故も多い、危険な外洋でのスイム。
波で荒れる事もしばしば。
それでも、19年間一度も事故を出していないのだとか。
「今年も無事故で終えられてほっとした」「これからも無事故を続けていかないと」。
役目を終えたサーファーさんの声でした。

ボランティア活動なのに、縁の下の役割なのに、タイムにならない記録なのに、持っているプライド。
他者の為の強烈なプライド。
こういうものを「プライド」と言うのだと思う。