第277回 「夢 語ろか」

第277回 「夢 語ろか」

勝手に父親のように慕っていた、隣町のおやっさんが死にました。 四国の田舎町で、わずかな手元で始めた商売を100億事業に育て上げ。 地域を自分ちの庭のように愛で、社員を我が子のように愛し。 何歳になっても商売人で、好奇心に溢れ。 表情の奥をいつも見られ、質問はすべて数字。 それでいて、片時もユーモアと…
第276回 諸法無我

第276回 諸法無我

過日、社内表彰を行いました。 年に2度、社への貢献度や他者への影響度などを基準に選ばれる、サイファー・テックの栄えある社内賞。 受賞者2名の喜びの声には、何度も「お陰様で」や「メンバーの努力の御陰で」という言葉が出てきたのが何とも嬉しく思います。 「お陰様」とは、元々は“神様や仏様のような存在の陰で…
第275回 緩急の達人

第275回 緩急の達人

「田舎はゆったりと時間が流れる」 「田舎の人はのんびりしている」 「○○(地名)タイムが心地よい」 都会人からよく聞く田舎評にして田舎人観。   けれど、違うんだよな。 仲間が困ったとき、誰かに助けが必要なとき、共に楽しむとき。 「よっしゃ わかった」の一声で、風神のような行動をみせる。 …
第274回 巻き込まれ型人間

第274回 巻き込まれ型人間

“田舎に会社を移す” そんな当社の取り組みがベースになった映画「波乗りオフィスへようこそ」。 無名男の映画にも関わらず、映画受難?と言われる時代にも関わらず、劇場にたくさんの方が足を運んでくださっているようで、嬉しい限りでございます。 私役を演じるのは、鉄道の旅番組なんかで活躍する関口知宏さん。初主…
第273回 関係性

第273回 関係性

例えば、川の源流部の変化は海に。 田舎暮らしの有り難さのひとつが、自然界も人がつくった社会も、全ては複雑に絡み合い、関係し合い、互いに影響し合って成り立っていることを目の前で認知できることだと思います。賢明にして、想像力豊かな諸氏にとっては「そんなの当たり前。都会に居たってわかるよ」なのかもしれませ…
第272回 頭の中はなくならない

第272回 頭の中はなくならない

大切な友人の選挙に居ても立っても居られず、週末を利用して九州の田舎町に応援に来ました。乞われるままに、人生初の応援演説をしました。 その地に選挙権どころかゆかりも無い男の、ただ熱くなるだけの演説。何の応援になったのやらと不安がっていた私を、講演を聴いていた年配のご夫婦がご自宅にお招きくださいました。…
第271回 次代を創る

第271回 次代を創る

“令和” 新元号が決まりました。 “令和” 自然と和を愛でる良き言葉だと思います。 “令和” 名を付けてくださった人たちは良き世になることを願って選び、私たちは日々の心がけで名に沿うような良き世を創るのみ。さて、まずは残る僅かな平成の一日一日を大切に。…
第270回 乞食

第270回 乞食

単なるケチか?想像力の絶対的な不足か? 例えばデザイン 例えばアイデア 例えばノウハウ 一見、原価がかかっていないように見えるものに対して、お金を払おうとしない人がいます。 相手が何を糧にしているかを想像せずに、実に軽々しく頼みます。 悪びれている様子もありません。 価値と同時に、本来はその価値を生…
第269回 目指すもの

第269回 目指すもの

サイファー・テックの取り組みがモデルになった映画「波乗りオフィスへようこそ」。 4月の劇場公開に向けて、都内にて試写会が開催されました。 急遽舞台挨拶に立つこととなった、私。 居並ぶ俳優陣との写真は公開処刑もの。そこには凄惨ささえ感じられたのでございます。 それはさておき、人口7000人の田舎町で3…
第268回 安心・安全を担うサイファー・テック

第268回 安心・安全を担うサイファー・テック

コラムタイトルを一読して、「この社長、今さら何を・・・。」「そんな宣伝、読みたくないよ・・・。」と思われた読者のみなさま。 そう急がないで下さい。 設立以来15年超、デジタルのセキュリティに携わる我が社ではございますが、当社メンバーが関わる安心・安全はそれだけに留まらないのでございます。 ご覧あれ。…
第267回 いよいよ公開決まる!映画「波乗りオフィスへようこそ」

第267回 いよいよ公開決まる!映画「波乗りオフィスへようこそ」

今日ばかりは宣伝を。 徳島県美波町を舞台にした、当社の地方進出から始まるストーリー「波乗りオフィスへようこそ」。 公開日が決まりました。 4月5日~  イオンシネマ徳島 4月19日~ 有楽町スバル座 以後全国順次公開予定!!  だそうです。 採用難に打ちのめされるポンコツ社長も! サーフィンのある日…
第266回 炎の力

第266回 炎の力

四国とは言え極寒の1月、息子を人生初のキャンプに連れ出しました。 男二人、山奥の小さな川の畔で一夜を過ごしました。 男性特有なのかしら?女性にも起こることなのかしら? 闇の中、焚き火を見つめながらの会話は、父と子でさえ普段とは違うしっとりとした重さ。 照れなく真面目な話もできる不思議な時間。 水道無…