第264回 自分色を透明に
書き始めて11年。このコラムをさらに1年積み上げることができました。 「波乗りオフィスへようこそ」。そんな映画の主人公のモデルになったり、自著出版の機会を頂いたりと、思わぬ出来事が続いた一年でした。 ことの善し悪しは常に表裏一体ゆえ、喜んでばかり居る訳ではありませんが、望めば得られる訳では無い場を頂…
第263回 平成末の志士
47才になりました。 「我が子が大人になった時、素直に子どもを持ちたいと思える日本を残したい。残すのはお金でも不動産でもなく、そんな国や地域や社会。」 照れずに、わりと真剣にそう思っています。 東京から過疎の進んだ田舎町に子どもを移住させたゆえか、その責務を強く感じられるようになりました。 そう思わ…
第262回 からくり装置
仕事柄、さまざまな方の講演を拝聴する機会に恵まれています。 この混沌とした時代に、悲観的な情報ばかり溢れる時代に、面白がりながら新たな世界を生み出そうとしている方たちのお話しは、斬新な世界観やアイデアに溢れているように見え、感心させられること度々です。 先日も・・・。 素晴らしい講演を聴いた後のタバ…
第261回 自己責任
「もう○才になってるんだから、自分でやったことなら自分でなんとかしな」。 子どものころ、親や身近な目上の方からそんな風に言われながら育てられたように思います。 その教えは、自からの意志でやったこと、“やりたい”と言って選んだことだった時ほど、厳しかったように思われます。 あの頃から、“自己責任”なる…
第260回 好きを好きと言う
遡ること10年、このコラムをスタートさせた目的が「いつか出版に値する文章を書けるようになるための鍛錬」だったことは、241号のコラムで告白いたしました。 実は、自ら出版社さんに企画を持ち込んだりもしていたんです。 ところが、「面白いんですけどねぇ。当節出版不況でして、こういう切り口の本はなかなかに・…
第259回 自然の構成員
大きな被害を生んだ今年の台風。 漁港に隣接する当社美波Labも、台風24号による高潮により浸水してしまいました。 幸い、人的被害は無く、またクラウドの多用等の対策もあり、業務にも大きな影響なく対処できそうです。 赤道付近で生み出された、雲と風による巨大なエネルギーの移動。 風と波と水が生み出す大きな…
第258回 ファイト!2
以前紹介した無邪気者に続く挑戦者に贈る ファイト!闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろ ファイト!冷たい水の中を ふるえながらのぼってゆけ (中島みゆき 「ファイト!」) このコラムでも何度も登場してきた東京の親友ラーメン職人が、美波町に新たなお店を立ち上げました 人口減少と高齢化の進む過疎の影響を…
第257回 人が持つ力 人が集う力
東京や徳島市のオフィスでは考えにくいことですが、美波町の本社では春から秋にかけては定期的に集落の草刈りがあります。 暑さも栄養に出来るのかしら? 酷暑続きにバテ気味の男達を尻目に、雑草はスクスクと伸びていました(汗 朝っぱらから男達が集まり、草刈り機と熊手を振り回し。 刈っては集め、刈っては集めを、…
第256回 ひなびた町のにぎやかさ
運営の問題ですったもんだと大騒ぎした阿波おどり。 東京でも「阿波おどりは一体どうなるんですか?」と聞かれることが多かった今年の阿波おどり。 当事者では無い私は真実も知らず、特段知りたいとも思わず、ただただ楽しむのが本懐の阿波おどりなのに、大人が絡むと物事はこじれるのだなと、世の常を感じた次第でした。…
第254回 プライド
息苦しいほどの暑さだった7月15日、第19回「ひわさうみがめトライアスロン」が開催されました。 今年も不参加の私ですが(スミマセン)、何百人ものアスリートが一斉に太平洋に飛び込んでいく様がどうにも大好きで、今年は息子も連れてスタートを見に行きました。 スタート前の大浜海岸。 準備運動にいそしむ真っ黒…