第271~280回

第280回 阿波っ子の心

第280回 阿波っ子の心

今年も徳島に阿波おどりの季節がやってきました。 東京からの移住者である、私の家族もすっかり虜。 この一年も練習を重ね、本番を迎えたのであります。 多忙な生活の中で時間を捻出し。 汗まみれの練習を繰り返し。 睡眠を削っても明日の舞台の準備をし・・・。   全ての行為の先が、「ただ観る人を楽し…
第279回 信心

第279回 信心

ようやく梅雨が明けました。 東京暮らしでは快不快だけで空模様を気にしている私でも、田舎に戻ると農家さんや漁師さんの顔が浮かぶものでございます。 空けぬ長梅雨に、春の田植えの水稲たちが心配になっておりました。 そんな里山の春の水田で見つけた小さな石碑。 明治時代のものかしら?江戸時代のものかしら?石碑…
第278回 顔

第278回 顔

このコラムや私のソーシャル投稿をみている方は、「美波町は一年中お祭りや飲み会が開催されているのかしら?」。 そして、「あの吉田とやらは仕事もせずにいつも惚けているのでは?」などとお考えかもしれません。 確かにこの地、宴が多いのは事実でございます。圧倒的に多いように思われます。 しかし、私の言い訳、い…
第277回 「夢 語ろか」

第277回 「夢 語ろか」

勝手に父親のように慕っていた、隣町のおやっさんが死にました。 四国の田舎町で、わずかな手元で始めた商売を100億事業に育て上げ。 地域を自分ちの庭のように愛で、社員を我が子のように愛し。 何歳になっても商売人で、好奇心に溢れ。 表情の奥をいつも見られ、質問はすべて数字。 それでいて、片時もユーモアと…
第276回 諸法無我

第276回 諸法無我

過日、社内表彰を行いました。 年に2度、社への貢献度や他者への影響度などを基準に選ばれる、サイファー・テックの栄えある社内賞。 受賞者2名の喜びの声には、何度も「お陰様で」や「メンバーの努力の御陰で」という言葉が出てきたのが何とも嬉しく思います。 「お陰様」とは、元々は“神様や仏様のような存在の陰で…
第275回 緩急の達人

第275回 緩急の達人

「田舎はゆったりと時間が流れる」 「田舎の人はのんびりしている」 「○○(地名)タイムが心地よい」 都会人からよく聞く田舎評にして田舎人観。   けれど、違うんだよな。 仲間が困ったとき、誰かに助けが必要なとき、共に楽しむとき。 「よっしゃ わかった」の一声で、風神のような行動をみせる。 …
第274回 巻き込まれ型人間

第274回 巻き込まれ型人間

“田舎に会社を移す” そんな当社の取り組みがベースになった映画「波乗りオフィスへようこそ」。 無名男の映画にも関わらず、映画受難?と言われる時代にも関わらず、劇場にたくさんの方が足を運んでくださっているようで、嬉しい限りでございます。 私役を演じるのは、鉄道の旅番組なんかで活躍する関口知宏さん。初主…
第273回 関係性

第273回 関係性

例えば、川の源流部の変化は海に。 田舎暮らしの有り難さのひとつが、自然界も人がつくった社会も、全ては複雑に絡み合い、関係し合い、互いに影響し合って成り立っていることを目の前で認知できることだと思います。賢明にして、想像力豊かな諸氏にとっては「そんなの当たり前。都会に居たってわかるよ」なのかもしれませ…
第272回 頭の中はなくならない

第272回 頭の中はなくならない

大切な友人の選挙に居ても立っても居られず、週末を利用して九州の田舎町に応援に来ました。乞われるままに、人生初の応援演説をしました。 その地に選挙権どころかゆかりも無い男の、ただ熱くなるだけの演説。何の応援になったのやらと不安がっていた私を、講演を聴いていた年配のご夫婦がご自宅にお招きくださいました。…
第271回 次代を創る

第271回 次代を創る

“令和” 新元号が決まりました。 “令和” 自然と和を愛でる良き言葉だと思います。 “令和” 名を付けてくださった人たちは良き世になることを願って選び、私たちは日々の心がけで名に沿うような良き世を創るのみ。さて、まずは残る僅かな平成の一日一日を大切に。…